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abonetとは
アボネットの誕生は、2000年10月、産学官連携による「福祉用具デザイン開発・研究プロジェクト」の発足に遡ります。
専門学校のデザイン力と、私たち特殊衣料の生産力・販売力を統合させ、札幌市経済局のコーディネートのもと、
障がい者やてんかん患者が使用していた転倒保護帽子の既成概念を見直し、より安全快適で、
誰もが日常生活で違和感を感じないおしゃれな保護帽の開発に取り組み、2002年9月、「強くて優しい帽子《abonet》」が誕生しました。
1979年の創業以来、㈱特殊衣料はリネンサプライを中心として事業を行なってきました。
創業から40 年以上が経過し、様々なお客様のご要望に応えていくうちに、現在はリネンサプライに加えて病院・施設の清掃業務、
自社オリジナルブランドによる福祉用具の企画・製造・販売へと事業を拡大してきました。
「介護から快護へ~最高の価値を目指します」をモットーに、「お客様の気持ちが私たちを成長させてくれます」という
理念・行動訓に基づいて取り組んでいます。
abonetシリーズでは、主に以下の衝撃緩衝材を使用しています。 ●ポリエチレンビーズ(ソフトタイプ) アボネットシリーズでは、衝撃が頭部に加わった場合、重傷以上の傷害(※1)が発生するリスク(以下、重傷リスク)をどの程度緩和できるかという観点で衝撃吸収性能を評価しています。
アボネットは2011年一般財団法人日本自動車研究所(JARI)との共同開発の開始以降、新たな衝撃吸収性能の評価方法として「頭部傷害基準(HIC)値(※2)」を用いた方法を採用しています。
このHIC値を用いた方法は「自動車が壁や車などに衝突した時の乗員の安全性の評価」や「子供が遊具から転落した時の遊び場の安全性の評価」にも用いられており、
国際的にも幅広く認知・活用されています。
HIC値が2000となる衝撃が頭部に加わった場合、重傷リスクは約100%となります。
このグラフは保護帽をかぶっていない状態でのHIC値が2000となるような条件に設定し、同条件でアボネットシリーズの衝撃吸収性試験を行った時のHIC値と重傷リスク値です。
例えば、HIC値が1000 の場合には、重傷リスクが無帽の状態から半減できることになり、低減率は50%となります。
ヘルメットは他社製工業用ヘルメットを用いて試験した参考値です。製品によって値にばらつきがございます。 アボネットで表示している
「普通の帽子でありながら、衝撃を和らげる機能的な帽子」です。
ヘルメット状のシェルで覆うことで解決します。
しかし、ユニバーサルデザインの観点からみると日常生活での使用には違和感があります。
できるだけ衝撃を吸収し、見た目にはデザイン性の高い外観であることを大切に、
強さと優しさのバランスにこだわった保護帽アボネットをお試しください。
abonetのルーツ
㈱特殊衣料について
緩衝材について
直径1cm程度の球状のポリエチレン製のビーズです。中心部に穴が開いており、空気を通します。
独自の製法で全てのビーズを同じ方向にすることにより、通気性と緩衝力がアップしました。
材質:ポリエチレン
●ポリエチレンビーズ(ハードタイプ)
直径1cm程度の球状のポリエチレン製のビーズです。中心部に穴が開いており、空気を通します。
独自の製法で全てのビーズを同じ方向にすることにより、通気性と緩衝力がアップしました。
ソフトタイプより硬い素材です。
材質:ポリエチレン
●ポロン(PORON®)
他の素材に比べ、若干通気性は劣りますが、非常に高い緩衝能力があります。
柔らかく、頭にフィットする素材です。外圧を加える速度によって硬度が変化します。
材質:マイクロセルポリウレタンフォーム
●メッシュ
ハニカム状の穴が全面に開いており、高い通気性があります。重ねて縫い合わせることで緩衝力が増します。
材質:ナイロン70%、ポリエステル30%
より確かな安全性を求めて
このHIC値を用いることで「重傷に陥るリスクを何%低減できるか」をわかりやすく確認することができます。
HIC値と重傷リスクの関係
重傷リスク低減率参考値
「リスク低減率」50%のアイコン